なぜ、ごはんを食べると元気になるの? 雑穀がもつ驚くべきパワーとは?
著書累計10万部・マイ穀ストアの監修もつとめる柏原ゆきよ先生に、雑穀の魅力をたっぷり語っていただきました。

柏原先生は「ご飯をいっぱい食べてやせる」おなかやせメソッドを提唱されていますが、何がきっかけで「ごはんは凄い!」に至ったのでしょうか?

私はこれまでに4万人を超える方の食生活をサポートしてきました。
一人ひとりの栄養コンサルティングを行う中で気づいたことがあります。それはお米をしっかり食べている方ほど年を重ねても健康状態がいいということ。しかも、スリムで若々しい方が多かったんです。

「これはすごい発見かもしれない!」

と思い立ち、さらに様々なケースを検証してみました。そうすると、ただお米を食べているだけではなく、ごはんとおかずのバランスがポイントだということも見えてきたんです。それが今から約13年ほど前のことです。

そこから、栄養価を計算したり、食材の機能性を研究しつつ、より効果的な食べ方や組み合わせを追求し始めました。仮説を立てては、自分を実験台にして、いろいろトライもしました。

栄養のあるごはんというと、なんとなく玄米を思い浮かべます。

玄米は栄養価は高いけど、消化が悪く胃腸に負担がかかりやすいんですよ。
また、栄養の吸収が悪くて体調不良を招いていたり、必ずしもいい結果ばかりとは限りません。あの独特な味が苦手という人も多いです。私自身もどちらかというと苦手なんですが(笑)

だったら白米をアレンジしようということで、雑穀や発芽玄米で栄養価をアップさせればと考えてみました。様々なメーカーのものを試しましたが、今ひとつ食が進まない。
メジャーな大手メーカーから、通販だけで売っている商品、オーガニック店や専門店、産直の店など、数えきれないぐらいの商品を試しました。

でも、パサつきや穀物臭が気になって、やっぱり白米だけの方がおいしいと感じるんです。雑穀とはこういうものだから仕方ないと思いつつ、本音は「おいしい白いごはんが食べたいな…」という気持ちでした。

しかも、大きな体感や体調などの変化はないので、しばらくは続けて食べても結局白米に戻ってしまう。まぁ、そんなに即効性はないものだし、健康維持のためだからこんなものなんだろうと正直思っていましたね。味のない状態だと食も進まないので、チャーハンにしたり、味付けをしてアレンジして食べていました。

そのような状態から、なぜ雑穀の良さに気づいたのですか?

ある時、私の健康食育の指導者研修を受けに来た女性経営者が雑穀を持ってきてくださったんです。まずは、見た目にびっくりしました。これまで見てきた雑穀とは粒の美しさが全く違うんです!ツヤがあって、ふっくらしている。
それを自宅に持ち帰り食べてみてさらにびっくりしました。今まで食べていた市販のものと全く違う!甘くてもちもち、旨みがあって白米だけよりもおいしい!感動的なおいしさでした。

なんでこんなに違う?とその方に聞いてみたところ、その答えはとってもシンプルでした。

「鮮度がいいからですよ」

なるほど!確かに、お米は生産年度が管理され古いものは流通していないし、精米日が明記されているけれど、雑穀はいつ収穫したものかさえ分からないものが流通しています。
商品としては「国産」でも、全ての原材料が全て国産かまでは分かりません。なによりも、一般に流通している雑穀は、粒にツヤがなく、欠けたり割れたりしている粒が多かったのです。

その雑穀を食べ始めてから、どんな変化があったんですか?

みるみる体調や体質が変わり始め、その変化にも驚きました。まず大きく変わったのが便の状態と出かた。これぞ快便!という感じです(笑)劇的におなかの調子が良くなりました。

本当に質のいいものの力はすごい!ということがわかり、そこから雑穀のパワーを追求し始めました。まずは雑穀の持つ東洋的な特長を活かした、目的や体質に合わせたブレンド作り。さらに、栄養の特性、フィトケミカルの機能性を調べ、よりよい組み合わせとより効果的な食べ方を試行錯誤しました。

具体的に、どのような効果を感じられましたか?

その結果、私自身の体に変化が起きました。

太っていないけどずん胴体型だったのにおなか周りがスッキリとなり、くびれができたんです!日々の体調では、疲れにくくなり、睡眠の質が改善。さらには、長年深刻な体調不良だった冷え、むくみ、膀胱炎まで解消されました。
一番うれしかったのは、お肌の変化。極度の乾燥、目の下のクマ、小じわ、くすみ、シミ、が驚くほど変化し、周りから若返ったと言われるようになりました。
さらに1年後には、ひどかった二の腕のブツブツと背中ニキビ、おしりから太ももにかけてのサメ肌が消えていたのにはさすがにびっくりしました。

そして、健康診断の結果にも驚くほどの変化があったんです。
実は、コレステロールが20代前半から高い数値だったんです。医師からはこれは家族性だから仕方ないと言われていました。さらには、太っていないのに30代になってから中性脂肪が急上昇していました。

これらすべてが一気に解消されたんです。
長年不調だった生理不順、ホルモンバランスの乱れにも変化があったのは、女性としてとても大きな出来事でした。

自分が食べるために分けてもらっていた雑穀でしたが、目に見える私の変化に気づいた身近な方からも欲しい!と言われることが増えました。いろんな方に紹介するうちに「ぜひ販売して欲しい」という声が増えたので、多くの要望に応える形で本格的に商品化することになりました。

岩手県産の雑穀をおすすめされていますが、何かきっかけがあったのでしょうか。

雑穀のパワーに確信を得た数年後、東日本大震災が発生しました。

もともとご縁のあった、岩手県で食育に取り組む企業様と被災地の支援活動に岩手県に通う中で、継続的な復興支援として何かできることはないかと思案していました。
そして、私ができることはまず地域産業を支援することではないかと思ったんです。

岩手県は日本一の雑穀どころであり、生産技術も進んでいます。
そこで岩手に行くたびに生産地を廻り、「究極」ともいえる雑穀を探し始めました。
見かけた雑穀はすぐさま購入して東京に戻り、試食などを繰り返しましたが、なかなか思うように質のいい雑穀に出会えませんでした。

足を使いながら、何度目かの訪問の時にようやく目を引く雑穀に出会ったんです。
明らかに他よりも見た目が美しい。
これはもしかして・・・と持ち帰り試食したところ、味もおいしい!

まさに私が探していた「究極の雑穀」だったんです。
早速生産者に連絡をして、雑穀の仕入れをしたい旨を伝えたのですが、その時は卸しはしないとの返事でした。それでも粘りづよく訪問しつづけました。

難しい状況から、どうやって生産者の方は「YES」と返答したのですか?

たんなる販売会社ではなく、私たちは食育を通じて社会を変えることを目的にしていること。それを達成するために雑穀が必要な理由。そして、岩手県のために動きたいということを、全身全霊を込めてお伝えしました。

さらに、復興支援として岩手県で行っていた食育セミナーにお招きして話を聞いていただきました。雑穀を取り入れた食生活がどれほど価値が高く、日本の未来に貢献するのかを理解していただくために・・・。

その結果、私たちの活動に理解をしていただき、特別に雑穀を作っていただけることになったんです。それが今、マイ穀ストアを通じみなさんに召し上がっていただいている雑穀です。

生産体制、管理体制、そしてブレンドの開発と品質の高い雑穀を安定的に供給するための準備を着々と進めた結果、こうして本格的に雑穀を提供できるようになってとても嬉しく思います!

柏原ゆきよ(かしわばら ゆきよ)

管理栄養士。4万人以上の食事サポートの経験を通じて、心と体のメカニズムを重視した「お腹からやせるメソッド」を開発。著書「お腹からやせる食べかた」(講談社)がベストセラーとなる。著書累計は10万部を超える。定食チェーン「大戸屋」の食育アドバイザーに就任し、5年間で1000回以上開講、2万人を動員。ニューヨークをはじめ海外でも大きな反響を呼んでいる。

  • 一般社団法人日本健康食育協会代表理事
  • 一般社団法人食アスリート協会副代表理事
  • 株式会社サンファイブ取締役
  • 株式会社OTY食ライフ研究所取締役副会長

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